社団福祉公人こうほうえん

法人本部事務局 0859-24-3111

堀田 幸恵 さん

看護師
介護老人福祉施設 よなご幸朋苑
2004年入職

看護師と介護福祉士、連携を取りながらサポートに努めています。

以前は病院に勤務しており、看護師としての経験はありましたが、病院と福祉施設では、役割も求められていることも大きく違うと実感しています。病院での看護師は、医師の指示のもと治療と看護に努め、患者の病気やケガを治すことを目的としていますが、ここでは治療というより生活が主体。病気の予防や何かの症状が出てしまう前に察知することが求められます。特に患者の方とは違い、高齢者の方は「痛い」という言葉が言えなかったり、症状を伝えることが難しかったりする場合もあります。私たちは、その伝えきれない部分を表情から汲みとったり、介護士が入居者の方の様子がいつもと違って「何かおかしい」と感じるところからその理由を探っていき、医療者の視点から入居者の方の生活全体を支援することが大切になります。

また、福祉の世界は介護が中心なので、24時間入居者の方に接している介護士との連携も欠かせません。こうほうえんでの介護士のみなさんの働きぶりを見ていると、ご利用者のことを本当の家族のように思って接しているのが伝わってきます。その思いがこうほうえんで大切にしている「ご利用者の尊厳を守る」ということにつながっていると実感していますし、だからこそ私たち看護師も、介護士の「こうしたい」という思いをうまく汲み取って、それぞれの専門的視点でご利用者の生き生きとした生活を最期まで送れるように支えたいと思っています。
介護士との連携や役割の違いについても、先輩からは新たな視点でアドバイスをもらうことが多く、こうほうえんに入ってからは、看護師としての在り方についても改めて考えさせられることがたくさんありました。今は職場の理解のもと新しい取り組みにもどんどん挑戦させてもらえ、看護師の専門性を発揮できるところにやりがいを感じています。今後は、私の得た「気づき」を後輩たちにも伝えていきたいと思っています。