社団福祉公人こうほうえん

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社会福祉法人こうほうえん 活動報告 [研修]海外研修で学んだイタリア生まれの教育法 ~イタリア保育視察~

活動報告 | [研修]海外研修で学んだイタリア生まれの教育法 ~イタリア保育視察~

[研修]海外研修で学んだイタリア生まれの教育法 ~イタリア保育視察~

採用情報

平成30年2月26日-3月4日 イタリアから発信されている教育メソッド「レッジョ・エミリア」や日本の保育・幼児教育の違いを学ぶ目的で、イタリアの保育施設を視察しました。
3つのタイプの保育(レッジョ・エミリア、モンテッソ―リー、一般的な保育)を見てきましたが、どの園も特色があり興味深いものでした。驚いたのは、どこもオシャレでまるで保育園ではなく、インテリアショップが美術館に来たのかと思ってしまうような環境でした。特に最近注目されている、「レッジョ・エミリア・アプローチ」(イタリアのレッジョ・エミリア市発祥の幼児教育実践法)について報告します。
芸術の要素を中心に子ども達が一つのテーマ(プロジェクト活動)について、小グループで話し合い、計画し、主体的に探究し、学び合います。このプロジェクト活動ではアートの技術的向上や完成度の高い作品が目的ではなく、その過程であるアートの創造的で共同的な活動を通し、自主性、思考力、表現力、発想力、探究心などを育むことが重要でした。
人的環境としては、アトリエスタ(美術専門家)、べダゴジスタ(幼児教育専門家)と保育士がおり、子ども達に指示や指導することなく創造的活動を支援します。子ども達が主体性をもち活動するため、職員が思考を促す会話と質問を繰り返していきます。そして、子ども達は自然で考え、答えを出すことを自覚し学びます。
沢山の玩具や素材、作品を扱っているにも関わらず、きれいに整頓・陳列・展示されていて、散らかっている様子が全くなく、このような素敵な環境で保育が展開されていることに驚きと感動がありました。


          園児同士で相談

       美術館のような部屋(アトリエ)


作品: テーマの中で子ども自身が感じたことを様々な
質感や色、模様のアート材料を使用して表現する


 自分の好きな装身具を選んで身に付け変身した姿で
 遊びを楽しむ